南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-39

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

この点に関して、私は梵種長老(Ajahn Brahmavamso)が著した≪修行の基本的方法≫≪The Basic Method of Meditation≫を、紹介したいと思う。

当該の書物の中で、彼は「放下」の方法について、絶妙な解説をしており、以下は、その中のいくつかの、重要な摘要である。

1、修行とは、放下に到達する為の方法である。修行においては、心内の安寧と静けさの世界に到達するために、外部の複雑な世界を放下しなければならない・・・この種の、世間を超越する清浄心を体験することは、非常に美しく妙やかで、楽しい事である。

2、修行の目的は、心における、完全で美しい安寧と静けさ、静止(=静かな不動心)と、清らかさと明晰さを得る事である。

もし、このような(+修行における)目的を、理解することができたならば、あなたは非常にはっきりと、どの方向へ向かって努力すればよいか、また、どのような方法で、この種の目的に達成すればよいのか、という事が分かる。

3、努力の方向は放下にあり、捨棄に傾向する心を、育成することである。

仏陀の多くの、簡潔で奥深い開示の中の一つの原則に、以下のようなものがある。すなわち:

「心が捨棄に傾向する修行者は、簡単に定を成就することができる。」

仏陀の述べた意味は:

深いレベルの修行の成就に関する方法、また、強力な境地を成就させることのできる主要な方法とは、捨棄、放下と出離を実践できるかどうかにかかっている、という事である。(2-40につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>