<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
達白の父母は、敬虔でかつ開明的な仏教徒で、普泰人の中において盛大に執り行われていた、鬼神を拝む祭事は、これを敬して遠ざけた。
彼らの家は、村の寺院のすぐ後ろにあり、その間に竹の垣根があった。
毎年乾季になると、寺院にある大きなマンゴーの木の実が熟す度に、マンゴーが、彼らの家の庭に落ちた。
このような環境の下で成長した達白は、小さい時から、寺院において、朝な夕なに響く、静かで落ち着いた読経の声、出家者の修行や作業や休憩の風景を、当たり前のようにみていた。
彼女は小さい頃から、すでに出家者の、軽やかでソフトなメロディーのついたお経を読む声は、己の内心に共鳴するまで、専心して聞くべきであることを知っていた。
仏教のお祭りのある日、彼女は最高に興奮した。
というのも、村人全員が、彼女の家の裏の寺院の空き地に集まって、祝い事を催すのだから。
(3-5につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」Dhammavamsa Publication
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>