<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
1-9 サマタと vipassana 修法の違い
二種類の修行方法があり、それはサマタとvipassana 修法である。
サマタ修法
1)真実の自性は定で、平静な心の状態を生じる(+ことができる。)
2)修行の所縁は仮法(伝統的実相)で、それは例えば、何か一つの遍処を所縁とするようなもの(遍処の円形の盤を見る等)。
3)サマタの特徴は、掉挙の現象から遠く離れる事。
4)サマタの作用は、五蘊(ママ:五蓋の誤記か?)すなわち:貪欲、瞋恚、掉挙、昏沈と疑惑を降伏する事。
5)サマタの結果は、心の一境性。
6)サマタの効果は、心の無貪欲、かつ、サマタ(定)に対して満足と楽しさを感じる事。
7)サマタの利益は、この生において、三摩缽提(八個の次第の禅定)を成就できる事、心は無貪無瞋で、非常に清浄で、来世は梵天(梵界)に生まれる事が出来る。
8)サマタについて言えば、一度に一つの所縁と二つの根しかない。例えば目根と意根(例えば、遍処を観るまたは見える物を見る時)または鼻触と意根、それは例えば安般念(呼吸を観る事)である。
9)経典によると、修行者は、サマタの修行をすると決定した時、先に己がどのような種類の性行(性質の指向性)に属するかを理解しておく必要がある。
①貪の性行。
②瞋の性行。
③痴の性行。
④信の性行。
⑤慧の性行。
⑥覚の性行。
その後に、《清浄道論》を参考にして、修行者の性行に合わせて、それぞれ、対応する法門を選ぶ。例えば貪の性行に属する人は、不浄観を修習するのがよい、など等々。
(1-68につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>