南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「身念処」3-16

   <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

15、果智

七清浄の中、この智は、智見清浄と呼ばれる。道心(道識)は、その一つ前の智(第14階智)において生起するが、それは涅槃を所縁とし、かつ、完全に惑を断じているーーその後、この智の内において、果心によって生起する所の感覚は、非常に深く、寂静である。

この種の順序は、法決定と呼ばれるが、(+悟りの)次第(順序)の基本(模式)であるーーまた、果心はいつも道心と共にやってくる。

果心が生起する時、ある時は三刹那であり、ある時には二刹那である。

根器が比較的怜悧な修行者は、遍作を飛び越して(=省略して)近作から始め、その後に随順、種姓、道、その後に果心(成果)があり、それは三回であり、二回ではない。

果心は、道心から生じる出世間果であり、果心は生起するやいなや、すぐに滅しさるーーそれには作用がない。果心が滅し去った後、涅槃は心の所縁でなくなる。果智のレベルにおいて、修行者は、二度目の聖者になる(第一回目は道智においてーーすなわち、第14階智)。

今彼は、ソータパナ果の聖者と呼ばれるが、最も多くても7回馬得れば、円覚することができる事が確定されている。

三つの階智について言えば、この智は、完全に証智の中にある。

(3-17につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>