<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
15、果智
七清浄の中、この智は、智見清浄と呼ばれる。道心(道識)は、その一つ前の智(第14階智)において生起するが、それは涅槃を所縁とし、かつ、完全に惑を断じているーーその後、この智の内において、果心によって生起する所の感覚は、非常に深く、寂静である。
この種の順序は、法決定と呼ばれるが、(+悟りの)次第(順序)の基本(模式)であるーーまた、果心はいつも道心と共にやってくる。
果心が生起する時、ある時は三刹那であり、ある時には二刹那である。
根器が比較的怜悧な修行者は、遍作を飛び越して(=省略して)近作から始め、その後に随順、種姓、道、その後に果心(成果)があり、それは三回であり、二回ではない。
果心は、道心から生じる出世間果であり、果心は生起するやいなや、すぐに滅しさるーーそれには作用がない。果心が滅し去った後、涅槃は心の所縁でなくなる。果智のレベルにおいて、修行者は、二度目の聖者になる(第一回目は道智においてーーすなわち、第14階智)。
今彼は、ソータパナ果の聖者と呼ばれるが、最も多くても7回馬得れば、円覚することができる事が確定されている。
三つの階智について言えば、この智は、完全に証智の中にある。
(3-17につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>