<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
■7、正念
正念の意味は、しっかりと覚えておく事、忘れない事であり、それ(正念)は、身、受、心、法を不断に観照する事によって、育成される。
身、受、心、法の四念処は、正念を育成する場所である。
四念処とは:
身念処(身体の観察~安般念を含む)、
受念処(苦受、楽受、不苦不楽受の観察)、
心念処(心の異なる状態の観察。例えば心に欲望がある、心に瞋恚がある、心が委縮する、心が散乱するなどなど)、
法念処(五蓋の観察、四聖諦、七覚支等)。
身、受、心、法は正念を打ち立てるのに必要な基礎であり、それらを観照する事を通して、智慧を誘発することができる。
■8、正定
正定には、心を所縁の上において、心を統一する作用がある。
正定とは、一種の(+心の)状態ーーすべての心と心所を集合して、それらを一個の具体的な目標(たとえば、呼吸)に向かわせ、かつ、一定の時間専注を維持する事を通して、心の力を強化し、育成するものである、と言える。
この時、心は、情欲から遠く離れ、五蓋から遠く離れているため、有尋、有伺、喜、楽、一境性五禅支を獲得することができるが、これを初禅に安住すると言う。
正定は、初禅、二禅、三禅及び四禅を含む。
簡単に言えば、八正道は、涅槃へ向かう通路である。
我々は、痛苦から解脱したいのであれば、必ず、痛苦から解脱する為の道は、どのようになっているのかを、知らなければならない。
もし、痛苦から解脱する為の道の、歩き方を知らないのであれば、茫々として、さ迷い歩かねばならないのである。
(18-10につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。
<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay(2018年5月25日クムダ・セヤドーより
正式に初心者瞑想指導の許可を得る)>