<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
悲苦(soka-dukkha)、憂傷苦(parieva-dukkha)、身苦、心苦と絶望苦(upāyāsa-dukkha)は、常に人と天人について回る。
機縁が熟した時、それらは常に、チャンスを伺がって生起する。
泥犂(niraya)地獄と餓鬼界は、悲哀、憂傷、痛苦、悲痛と絶望の場所(界)であり、この五種は非常に強烈(+な苦)である。
我々が他人、その他の衆生、事物に会いたくない時、または当該の人物、当該の物を見るのも嫌である時、それは怨憎恚苦である。
我々が他人、その他の衆生、事物と分離する時、我々は常にそれらと分離したくないと思い、彼らと共に住みたいと思い、また一生のうちで、永遠に彼らと分離したくないと思い、また死亡が原因で分離したり、彼らと生き別れになるような事があれば、その受ける苦は、愛別離苦である。
相応の収入を得るために仕事をしながら、それが徒労になって、何物をも得られない時、その時受ける苦は、求不得苦である。
これらの「苦」は、非常に多く、また非常に明確である。
この世界において、我々は常にこれらの苦に出会っている。
故に、人、天人と梵天の身体は、真正なる大苦聚なのである。
この11種の苦のうち、生苦、老苦と死苦は、最も重要である。
上に述べた事から見ても、「苦相」というのは、これほどに多いのである。
(20-12につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《Vipassanāハンドブック》 (原題 Vipassanā Dipanī)
Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>