本日、WEB上のニュースを見ていましたら、先般亡くなられた樹木希林さんをモデルにした、新聞広告が出されたそうです(宝島の広告)。
一つは「地球にさようなら」というもので、もう一つは「あとは自分で」という風なもの(私は新聞を取っていないので、新聞自体は、見ていない)。
その中で、樹木さんは「私の話で救われるっていう人がいるけど、それは依存症」と言っています。
私も仏典を利用して、色々なダンマトークをしますが、
<宗教的深いい話>に依存的になってはいけないのです(依存症である以上、宗教的依存症は、ギャンブル依存症、アルコール依存症、性的依存症などと、同じものなのです)。
昔、日本の禅宗の僧侶で、ご自分の法話が終わると『今の話、ぜ~~んぶ嘘』と言って、〆ていた方がいたそうですが、私は<なかなか見識のある僧侶だな>と思います。
他人が「こういう話を聞いて救われた」「こういう修行をして救われた」のと、あなたが救われるのは、まったく別の次元の話なのです。
ご自分のどこに問題があるのか、人生のどこが納得いかないのか、何で気持ちがワサワサとして落ち着かないのか・・・それらは皆、ご自分の中にある問題であって、
解決策が己の外部にある訳ではないのです。
アチャン・チャーが言うように「本の中に真実はなく、真実はあなたの心の中にある」のです。テーラワーダがお好きな方も、大乗がお好きな方も、密教がお好きな方も、宗教的依存症には、ご注意下さい。