<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(原文P25)
観(三種類の遍知ーー六内処、六外処)
《内処遍知經》(Ajjhattikāyatanaprijānana Sutta)において、仏陀は同じ様に、三種類の遍知の方法でもって六内処を遍知しなければならない、と教えている。
” 1)
比丘たちよ。
眼(cakkhuṃ)に対して、証知しない者(anabhijānaṃ)、遍知しない者(aparijānaṃ)、離棄しない者(avirāhayaṃ)、捨断しない者(appajahaṃ)は、苦を滅尽する事はできない(abhabho dukkhakkhayāya)。
2)耳(sotaṃ)に対して、証知しない者、遍知しない者、離棄しない者、捨断しない者は、苦を滅尽する事はできない。
3)鼻(ghānaṃ)に対して、証知しない者、遍知しない者、離棄しない者、捨断しない者は、苦を滅尽する事はできない。
4)舌(jivhaṃ)に対して、証知しない者、遍知しない者、離棄しない者、捨断しない者は、苦を滅尽する事はできない。
5)身(kāyaṃ)に対して、証知しない者、遍知しない者、離棄しない者、捨断しない者は、苦を滅尽する事はできない。
6)意(manaṃ)対して、証知しない者、遍知しない者、離棄しない者、捨断しない者は、苦を滅尽する事はできない。”
次に仏陀は、《外処遍知經》(Bāhirāyatanaparijānaṃ Sutta)の中において、三種類の遍知を用いて、六外処を了知しなければならない、と教導している。
”
1)
比丘たちよ。
色(rūpe)に対して、証知しない者(anabhijānaṃ)、遍知しない者(aparijānaṃ)、離棄しない者(avirāhayaṃ)、捨断しない者(appajahaṃ)は、苦を滅尽する事はできない(abhabho dukkhakkhayāya)。
2)音(sadde)に対して、証知しない者、遍知しない者、離棄しない者、捨断しない者は、苦を滅尽する事はできない。
3)香(ghandhe)に対して、証知しない者、遍知しない者、離棄しない者、捨断しない者は、苦を滅尽する事はできない。
4)味(rase)に対して、証知しない者、遍知しない者、離棄しない者、捨断しない者は、苦を滅尽する事はできない。
5)触(phoṭṭhabbe)に対して、証知しない者、遍知しない者、離棄しない者、捨断しない者は、苦を滅尽する事はできない。
6)法(dhamme)対して、証知しない者、遍知しない者、離棄しない者、捨断しない者は、苦を滅尽する事はできない。”
(3-41につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>