南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-15)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

観の修習の第二段階における八支聖道

ここにおいて、あなたが、観業処の第二段階を修習する過程においてもまた、引き続き、八支聖道を育成しているのである、と言える。

どの様な時であっても、あなたが、究極色法、究極名法および、その因の三相の内の一つを、了知しているのであれば、我々は、あなたにおいて、すでに八支聖道の要素が、生起しているのだ、と言う。

そして、それらの所縁は、色法であり、名法であり、または、ある種の縁起支の無常相、苦相、無我相なのである(+と言う)。

例えば、あなたが、究極色法を無常であると観照している時、この八項目の要素は、色法の無常(rūpa-dhamma)を所縁とするのである。

正語、正業と正命という、三種類の戒行の要素は、実際には、何等の法の無常を、所縁とはしてないものの、しかし、我々は、それらを内包するものと見做す。

というのも、観業処の修習を始める前に、あなたはすでに、五戒、八戒、九戒、十戒、または比丘の 227学処などを、受持したからである。

この様な、八項目の要素とは:

(9-16につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>