南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳~安般念入門―6(本雅難陀尊者シリーズ1)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

2、長短息 Long and Short Breath

もし「呼吸を知る」という修習を半時間、45分の長さも実践できない時、禅修行者は「長短息」を修習する段階に到達したと言える。

長短息とは:長息ーーゆっくりとして長い息;

短息ーー短い息。

すなわち、第一段階では息の出入りを知り、二番目の段階では呼吸の速い遅い、息の長い、短いという自然現象を知る事を言う。

呼吸が、どれほど速いか、どれほどゆっくりしているか、どれほど長いか、短いかなどは、考える必要はない。考えると疲れるが故に。

「呼吸を知る」と「長短息」という、この二つの段階を同時に修習する。もし、この様に修習して一時間過ぎれば、禅相はますます安定する。

しかし、今の所まず、禅相に心を向けてはならない。というのも、この時の禅相は不安定であるが故に。

(7につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>