<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(一)空無辺処
四無色禅を修行する前、あなたは、色法(物質)の過患(=過失)を思惟しなければならない:
人間の身体は、父親と母親の精子と卵子が結合して生じたものであって、故に所生身(karajakāya)と呼ぶ。
所生身があるために、あなたは刃物、矛、銃などの武器の攻撃を受ける;
他人に殴られたり、いじめられたりする;
所生身はまた、各種の疾病にり患する・・・例えば眼の病、耳の病、心臓の病など。
故に、あなたは、先に、以下の様な智慧で以て、理解しなければならない:
色法で構成された所生身があるが故に、私は種々の痛苦に出会う;
もし、色法から離脱できる事が出来たならば、色法によって生じる所の、痛苦を逃れる事ができる、と。
遍処によって第四禅に到達すれば、すでに粗身色(粗い身体的物質)を超越し得てはいるけれども、しかし、あなたは依然として、遍処色を超越する必要がある。
というのも、それは粗身色と似通っているが故に。
この様に思惟して、遍処色に対して、厭離した後、あなたは九種類の遍の中の一つを、修行しなければならない。
例えば、地遍を修行して、第四禅に到達しておく。出定後、あなたは、それの欠点を思惟する:
それは、あなたがすでに厭離した所の、遍処色によって生起する。
それは第三禅の楽と似ており、それは無色界禅より、粗くて劣っている、と。
(3‐62につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>