Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『禅修指南』3‐61

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(一)空無辺処

四無色禅を修行する前、あなたは、色法(物質)の過患(=過失)を思惟しなければならない:

人間の身体は、父親と母親の精子卵子が結合して生じたものであって、故に所生身(karajakāya)と呼ぶ。

所生身があるために、あなたは刃物、矛、銃などの武器の攻撃を受ける;

他人に殴られたり、いじめられたりする;

所生身はまた、各種の疾病にり患する・・・例えば眼の病、耳の病、心臓の病など。

故に、あなたは、先に、以下の様な智慧で以て、理解しなければならない:

色法で構成された所生身があるが故に、私は種々の痛苦に出会う;

もし、色法から離脱できる事が出来たならば、色法によって生じる所の、痛苦を逃れる事ができる、と。

遍処によって第四禅に到達すれば、すでに粗身色(粗い身体的物質)を超越し得てはいるけれども、しかし、あなたは依然として、遍処色を超越する必要がある。

というのも、それは粗身色と似通っているが故に。

この様に思惟して、遍処色に対して、厭離した後、あなたは九種類の遍の中の一つを、修行しなければならない。

例えば、地遍を修行して、第四禅に到達しておく。出定後、あなたは、それの欠点を思惟する:

それは、あなたがすでに厭離した所の、遍処色によって生起する。

それは第三禅の楽と似ており、それは無色界禅より、粗くて劣っている、と。

(3‐62につづく)

Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>