如何にして識無辺処定を修習するか
二番目の無色禅は、識無辺処定という。
この定の所縁は、無辺虚空を対象とする無遍処禅心(Ākāsānañcāyatana citta)である。
識無辺処定を修習する為、あなたは空無辺処定の欠点を思惟しなければならない;
それは色界第四禅を近い敵として、かつ、識無辺処定の寂静に及ばない。
もはや空無辺処定を求めないとしたその後、あなたは、識無辺処定が、更に寂静である事の本質を思惟しなければならない。
その後、無辺虚空を所縁とした識を対象にとり、それに対して、一心に専注し、かつ、それを「無辺の識、無辺の識」または「識、識」と黙念する。
絶え間なく、無辺識の相に専注し、ジャーナを証得し、その後、五自在を修習する。
これが第二番目の無色禅であり、識無辺処定と呼ぶ。