<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(二)識無辺処
第二番目の無色界禅は、識無辺処禅である。
その(+瞑想の)対象は、無辺空相を対象とした空無辺処禅心(ākāsānañcāyatana jhāna citta)である。
もし、識無辺処禅の修行をしたいのであれば、あなたは、空無辺処禅の欠点を思惟しなければならない;
空無辺処禅は、色界第四禅に近く、また、空無辺処禅は、識無辺処禅の静けさには敵わない。
空無辺処禅の欠点を見て、かつ、それを厭離した後、あなたは、識無辺処禅の静けさの本質を思惟しなければならない。
その後に、あなたは空無辺処禅心に専注する。すなわち、それは無辺虚空相を対象とする心であり、それを「無辺識、無辺識」または「識、識」と黙然する。
(+瞑想の対象に心を)投入するという心態でもって、当該の相を「識、識」と、引き続き専注する。
この様な、専注の繰り返しを通して、あなたは五蓋が降伏された事を発見し、また、近行定に到達した事を発見するであろう。
ジャーナを証得することができるまで、当該の相に引き続き専注し続け、その後に五自在を修行する。
これが二番目の無色界禅、すなわち、識無辺処禅である。
(3‐64につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>