南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』8-7

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

《七遍一切心心所》

七個の遍一切心心所は、一つひとつの心と共に、同時に生起する。

それらは:

1、触(phassa):

その(特徴である所の)相(lakkhaṇa)は、所縁と接触する事。

作用(rasa、味)は、所縁と識を繋ぐ事。

2、受(vedanā):

所縁(目標)を感受する。

3、想(saññā):

所縁に印を標記する;印をつける。

4、思(cetanā):

相応する心と心所を、促すか、または導いて、所縁に向かわせる。

5、一境性(ekaggatā):

心が唯一、一個の所縁にのみ向かう事;

安定して静か;

相応する心と心所を散乱せしめない。

ある種の状況において、一境性は定(samādhi)と呼ばれる。

6、命根(jīvita):

相応する名法を保護する。

すなわち、名法の生命を維持する。

7、作意(manasikāra):

相応する名法が、所縁に向かう様にコントロールするか、(+またはその方向へ向かって)押す;

所縁に注意を向ける。

(8-9につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>