<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
解説
あなたが、31界の中の、有情と非有情を識別して、非有情は、ただ一組一組の究極色法に過ぎない事、また、諸々の有情は、ただ一組一組の究極名色法、五蘊(khandha)、12処(āyatana)または18界(dhātu)に過ぎないのだ、という事を知見する時、それはすなわち、名色分別智である。
それらをただ、一組一組の、因縁法及び果報法であると知見する時、それは、縁摂受智である。
色法、名法、因縁法及び果報法は皆行法(saṅkhāra dhamma)であり、皆無常(anicca)である。というのも、それらは生起した後、即刻、壊滅するが故に;
それらは皆、苦(dukkha)である。というのも、それらは常に生・滅の圧迫にさらされているが故に;
それらは皆、無我(anatta)である。というのも、それらには、壊滅しない実質というものが無いが故に;
それらは皆、不浄(aasubha)である。というのも、それらは、美しくなく、また嫌悪するべきものであるが故に。
人が、諸行を無常、苦、無我、不浄として知見するならば、それは観智である。これらの知見は正見(sammādiṭṭhi)であり、明智(vijjāñāṇa)である。
もし、(+人に)これらの知見がない時、非有情をば金、銀、樹木、水、地、森、高山などと見做す時、または有情を男性、女性、人、有情、人類、天神、梵天などと見做す時、または彼(それ)らをば、常、楽、我、浄であると見做す時、その時、邪見と無明が生起する。
(8-12につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>