Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6-15

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

身体の4個の部分は、火界が最も顕著である、

すなわち:

1、身体を暖める火(santappana tejo)

2、成熟と老化に到る火(jīrana tejo)

3、発熱の火(ḍaha tejo)

4、消化の火(pācaka tejo)

この四個の部分は、地界または水界が最も顕著である所の部分とは異なっていて、それらは形状がなく、ただ、火界が最も顕著な非明浄色聚によって、構成されているのみである、故に、あなたは、火界が最も顕著な色聚を見つけて、それらの部分を、観察しなければならない。

もし、それらが明晰でない時、発熱の時の色聚でもって、分析するのがよい。

身体には、六個の部分は風界が顕著である、

すなわち:

1、上昇風(uddhaṅgama vātā)

2、下降風(adhogama vātā)

3、腹内腸外風(kucchisaya vātā)

4、腸内風(koṭṭhasagha vātā)

5、肢体内部で循環する風(aṅgamangānusārino vātā)

6、入息と出息(assāsa passāsaso)

この六個の部分の中において、入息と出息を除いて、その他の一つひとつの部分には、みな、33種類の色法があり、四種類の色聚によって、構成されている、

すなわち:

一、命根九法聚;

二、心生八法聚;

三、時節生八法聚;

四、食生八法聚。

この四種類の色聚には、合計33種類の色法が存在する。

入息と出息には、心生声(=音)九法聚(cittaja sadda navaka kalāpa)が存在するが、それは、八不離色と声(=音)という、この九種類の色法である。

入息と出息は、心によって産ずるが、この事を知見する為には、あなたは先に、心所依処に依存して生起する所の、心を識別しなければならない。

有分を含む、一つひとつの、心所依処に依存して生起する所の心は、みな、入息と出息を生じせしめる事ができる。

入出息が、このようにして生じるのを見た後、あなたは息の中の四界を識別しなければならないが、この様にすれば、あなたは息を構成する所の、色聚を見ることができる。

この時、あなたは、その中の九種類の色法を、識別しなければならない。

その他の五個の、風界が最も顕著な部分に関して、あなたは先に、一つひとつの、種類毎の風を識別し、その後に、風の中の四界を、識別しなければならない。

この様にすれば、色聚を見ることができるが、次にあなたは、それらの中の、33種類の色法を識別できる様になるまで、修習を継続しなければならない。

(6-16につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等ほぼ原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>