Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2019-04-29から1日間の記事一覧

翻訳『禅修指南』8-1(97/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 第七章:名業処 Nāma Kammaṭṭhāna 《純観行者の注意点》 純観行者は、必ず、先に、色法を徹底的に識別し、その後において、初めて、名法を識別するべきである。 これは、五蘊有情(pañca vokāra sattā)の名法は…

翻訳『禅修指南』7‐20

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《三種類の音声》 1、入出息心生声(=音)九法聚:入出息の音。 2、語表十法聚:話をする時の声。 3、時節生声(=音)九法聚:胃の中の音、風の音等。 この三種類の音の中において、前の二種類は、生命を有する…

翻訳『禅修指南』7‐19

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《四種類の時節色聚》 1、時節生純八法聚 (utuja suddhaṭṭhaka kalāpa): 八種類の色法がある。 すなわち、八不離色である。これは真実色法である。 2、時節生声(=音)九法聚 (utuja sadda navaka kalāpa)…

翻訳『禅修指南』7‐18

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《八種類の心生色聚》 1、心生純八法聚(cittaja cuddhaṭṭhaka kalāpa)は、すべての六処門及び、多くの 42身体部分の中に、存在している。 それらは真実色法であり、観禅の目標となる。 2、身表九法聚(kāyavi…

翻訳『禅修指南』7‐17

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《九種類の業生色聚》 六処門と 42身体部分の中の色法を識別する時、あなたは、九種類の業生色聚を、見る事ができる: 一、眼十法聚; 二、耳十法聚; 三、鼻十法聚; 四、舌十法聚; 五、身十法聚; 六、女性根…

翻訳『禅修指南』7‐16

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 身体の 6個の部分は、風界が顕著である。 この 6個の部分の中において、入息と出息を除いて、その他の一つひとつの部分には、33種類の色法があり、四種類の色聚によって構成されている。それはすなわち: 一、命…

翻訳『禅修指南』7‐15(90/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 身体の一つひとつの部分の、色法を識別する事が出来る為には、あなたは、先に、系統的に、定力を、育成しなければならない。 その後に、表に示した様な、六処門の諸々の色法を、識別する。 もし、この様に修習す…

翻訳『禅修指南』7‐14

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 身体の 12個の部分は、水界が最も顕著である。この 12の部分の中において、膿、汗、涙、唾、鼻水と尿以外の、その他の部分には、44種類の色法がある。膿と尿は、時節生八法聚しか存在しないが故に、それらには、…

翻訳『禅修指南』7‐13

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《四界分別観(詳細法:42身分)》 身体の20個の部分は、地界が最も顕著な部分である。 その中で、胃の内容物と糞以外の、その他の一つひとつの部分には、皆、44種類の色法がある。胃の内容物と糞には、ただ、時…

翻訳『禅修指南』7‐12

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《食生色の識別》 《清浄道論》の中において、以下の様に言う: 胃の中の物、糞、膿と尿という、四種類の身体部分は、時節生食素八法聚より成っている、と。 業生命根九法聚の、消化の火の力を借りて、胃の中の物…

翻訳『禅修指南』7‐10

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> もし、第一代の色聚を生じせしめる火界が、普通の欲界心によって生じた所の、心生色聚から来てるものであれば、この過程は、二代から三代持続する。 もし、第一代の色聚を生じせしめる火界が、遍作定、近行定、安…

翻訳『禅修指南』7‐9(80/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《心生色の識別》 一生の内において、結生心を除いて、一切の、心所依処に依存して生起する所の意界と意識界は、皆、全身に散布している所の、多くの心生食素八法聚(cittaja ojā aṭṭhamaka rūpa kalāpa)を、生…

翻訳『禅修指南』7‐8

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 耳浄色(sota pasāda): 耳浄色は、音塵の衝撃に対して敏感である。先に、耳の中の四界を見て、その後に一粒の明浄色聚を見る。その後に、音を聞いて、若し、当該の音が、あなたの選んだ浄色にぶつかるならば、…

翻訳『禅修指南』7‐7

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 眼浄色(cakkhu pasāda): 眼浄色は色彩(色塵)の衝撃に敏感であり、身浄色は触塵の衝撃に敏感である。 この、(+ある種の)目標(所縁)に敏感な度合の差異は、あなたをして、どれが眼浄色で、どれが身浄色で…