Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~依存を排して

今朝起きて、マドモアゼル愛さんのブログを、読みました。

その中に

「もし、人が、楽しく生きたいのであれば、依存から抜け出さねばならない」

とありました。

私も、大いに賛成です。

仏教徒は特に、依存から無縁でなければなりません。

仏法を学び、実践し、波羅蜜を積み、修行するとしても、人生には、業、業果が、常に、あなたに付きまといます。

この時、よい業果もあれば、悪い業果もありますが、悪い業果の方が多いようです(よい業果の時は、感謝の気持ちもなく、気が付かない事が多い。)そして、悪業が熟した時、自分の身に降りかかる不幸を他人のせいにして、他人を呪う・・・これは決して仏教徒の態度ではありません。

堂々と、悪業果を受け取り、乗り越え、昇華して生きる・・・これが真正なる仏教徒の態度です。

もう一つ言えば、仏教徒は結果(善業果、悪業果)に一喜一憂するのではなくて、原因に気を付ける事、すなわち将来において、悪果を生じる原因になる種を(今の刹那)ふりまかない、という事です。

先日の私のブログで

「仏法を実践する者は、正直で、実直でなければならない」

と書きましたが、上に述べた事柄は、その補足でもあります。

いつも怒っている人、

いつもすねている人、

いつも己の本音から逃げる人、

いつも問題を正面から受け取らず逃げる人、

その様な依存体質の人は気をつけましょう。

<緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>