Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~マウンティングー2

昨日、

<マウンティングー1>で、

仏教徒はマウンティングなどしないものだ」と書きましたが、まぁ、それは相当に悟った人間でないと、実践できないのかも、知れないです。

つらつら考えるに、ある人の言説をマウンティングだと言って批判するのは、当方にも「マウンティングされた」という被害者意識がある訳で、心理的レベルで言えば、どっこいどっこいかも・・・^^;(注)

卒業した有名大学とか、過去に勤めていた大手企業の名称を連呼されると、これは明らかなマウンティングでしょうが、

子供がこんど東京で就職して・・・

とか

東京から、孫が遊びに来ている・・・

とか、そんな何気ない会話であっても、

子供や孫のいない人、その事を気にやんでいる人からみれば、それはマウンティングになる訳で・・・。

考えてみれば、私も、これに類した事は言ってますねぇ・・・^^;

タイのアチャン・チャーが

「悟っている人は何をしても正しく、

悟っていない人は、何をしても間違っている」

と言いましたが、

やはり、悟っていない凡夫(有身見のある人)は、たとえ善意からした事であっても、心は、微妙に汚染しているのかも知れませんね。

(注)「これは私に対するマウンティングである」と認識した上で、ネガティブな感情に引きずられがちな、己の心を即座に、一刹那のうちに捨する、のが正解かと思います。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>