Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#2-4

この書籍を翻訳するに当たって、多くの人々の手を経た。

2011年、聖行(Ariyācāra)賢友が、先に当該の書籍を翻訳する事を承諾したが、彼は当該の2000年中国語第三版の主要な部分を校正し、翻訳した。

その後、筆者が原稿を引き取り、その内の前三講について、校正と翻訳を行った。2013年始め、筆者は、西双版納(=雲南省シーサンパンナ)法楽禅修園にて止観禅リトリートを指導し、また、法住禅林の建設と結界の準備等(で多忙になったの)が原因で、当該の原稿はやむなく、脇に置いたままになってしまったが、その時、持法(Dhammadhara)賢友が、引き続き、校閲と重訳の任務を受け継いでくれた。

持法賢友は改めて、書籍全体の文字と内容に関して翻訳を行い、二度の校閲も行った。

 聖行と法持という、二名の賢友は、皆文学部英文科を卒業した者で、彼らの訳文はほぼ完璧ではあったが、筆者の、直訳の風格を保持したい由、及びその前に出版されて流通している所の、上座部系列の書籍の文字、表現の風格を統一したいという思いから、筆者は2014年から、法住禅林における教学の暇々に、上に述べた二名の賢友の翻訳原稿に対して、全編通読して、校閲と翻訳を行った。

書中、パーリ経典の全ての引用部分に関して、すべてパーリ原文と対照し、それらのパーリ語に基づいて翻訳した。

本書は多くの人々の手を経、多くの時間を費やして出版されたものであるが、それでも、瑕疵と不足の部分があるのは免れない。

もし、筆者の錯誤及び粗忽が原因で、本書の中において、パオ・セヤドーの元々の表意、表現が巧みに表す事が出来ていないならば、筆者はその責を負う事に吝かではなく、かつ、読者と禅修行者に対して、許しを請うものである!

パオ・セヤドーが慈悲をもって、本書の翻訳の版権許可頂いた事に感謝し、聖行と持法という二名の賢友の、細心の翻訳に感謝します。

また、シンガポールの伊氏、湯氏、粛氏の賢友の方々の中国語・英語の校閲、関連するパーリ語原典の査察、幾度となく、パオ・セヤドーに教えを乞い、英語第四版の中の、多くの誤植や漏れを改正してくれた事に感謝します;

黄氏、巴利氏などの賢友が、本書の編纂と校正の作業を引き受けてくれた事に感謝し、本書の編纂と翻訳、出版、流通に関わったすべての人々に感謝し、すべての人々が一日も早く正法の清涼を獲得して、一日も早く、一切の苦から解脱する事を祈ります!

Sādhu!Sādhu!Sādhu!

瑪欣徳(Mahinda)

西双版納法住禅林にて 

2016年10月15日

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>