(答1-3の続き)
1)相続密集(santati ghana):物質的現象は、一個の、不断に相続する、密集した全体物として見えるが故に、人々は、己自身の身体、四肢は、実際に存在しているのだと思ってしまい、かつ、同一の自我が異なった形式でもって(この)一生から、もう一つ別の一生に「遷移」するのだと思ってしまう。
この種の錯覚を打破するためには、我々は、この身体における密集を看破しなければならず、身体は、刹那に生・滅する色聚(rūpakalāpa)によって構成されている事を見なければならない。
この様に(修行するならば)、我々は色聚が皆、恒常でない事、それらは生じるや否や、即刻滅し去るのを見ることができる。
色聚は、全くもって、どこかへ行く時間を持たないが故に、この一生から次の一生へと行く事はできないし、ましてや、この一秒から次の一秒へも行けないのである。
(答1-3続く)
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>