南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(7-27)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

四種類の相色

これまでにおいて、我々は、如何にして、28種類の色法の中の 24種類を、識別するかについて、論談して来た。

最後の、識別する必要のある四種類の相色は、非完成色である。

(1)色集積(upacaya):

これは結生の時と、母胎の中で、育まれていた時に、発生した色法である。

ただ、あなたが、己自身の結生と、母胎の中にいた胚胎の時をば、識別できて初めて、この種の色法を、見ることができる。

あなたは、縁起(paṭicca samuppāda)を修習する時、初めてそれを、識別する事ができる。

(2)色相続(santati)、(3)色老性(jaratā)、(4)色無常性(aniccatā):

それらはみな、各種の完成色の生、住、滅に過ぎない。

それらを識別するためには、あなたは、六処と 42身分の中の、異なる種類の色聚において、それらは八種類、または九種類、または十種類の完成色であるかどうかを、見なければならない。

次に、一粒の色聚の中において、同時に、これらのすべての色法の、生、住、滅を照見する様にチャレンジし、その後に再び、すべての六処と、すべての 42身分の中の、完成色における、この三つの段階を、同時に照見する様、チャレンジする。

当然、あなたがこれらの色聚を見る時、すべての色聚が同時に生、住、滅している訳ではない(+事が分かるし)、また、それらはすべてが、同一の段階に存在している訳ではない(+ことも分かるであろう)。

(7-28につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>