南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#23-4

白色の円相が、ちょうどコットンボールの様に白くなる時、それは取相である。それが、明るく清らかで、明けの明星の様である時、それは似相である。

取相が出現する前の骨格相は予作相(予備相、以下同様。parikamma-nimitta)である。

遍の相が似相になるまで、それを「白、白」と黙念する。初禅に入証するまで、当該の似相に持続して専注し続ける。

しかしながら、その時、あなたは、定力が不足している為に、定が安定せず、長い時間維持する事ができないことを発見する。

定力を安定させて、定を持続せしめる為に、あなたは、遍相を拡大しなければならない。

この事を実践する為に、あなたは白色似相を一時間または二時間に専注し、その後に、一インチ、二インチ、三インチまたは四インチ(一インチ=2.54cm)という風に白色の円相を拡大していくが、具体的な大きさは、あなた自身が拡大可能であると判断して、成功するかどうか、その範囲とする。

但し、若し事前に遍相を拡大する範囲を予定していない、決定していないのであれば、その場合、遍相を拡大する事にチャレンジしてはならない。拡大する範囲を決定する場合は、一インチ、二インチ、三インチまたは四インチとし、その後に更に拡大するのがよい。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>