白色の円相が、ちょうどコットンボールの様に白くなる時、それは取相である。それが、明るく清らかで、明けの明星の様である時、それは似相である。
取相が出現する前の骨格相は予作相(予備相、以下同様。parikamma-nimitta)である。
遍の相が似相になるまで、それを「白、白」と黙念する。初禅に入証するまで、当該の似相に持続して専注し続ける。
しかしながら、その時、あなたは、定力が不足している為に、定が安定せず、長い時間維持する事ができないことを発見する。
定力を安定させて、定を持続せしめる為に、あなたは、遍相を拡大しなければならない。
この事を実践する為に、あなたは白色似相を一時間または二時間に専注し、その後に、一インチ、二インチ、三インチまたは四インチ(一インチ=2.54cm)という風に白色の円相を拡大していくが、具体的な大きさは、あなた自身が拡大可能であると判断して、成功するかどうか、その範囲とする。
但し、若し事前に遍相を拡大する範囲を予定していない、決定していないのであれば、その場合、遍相を拡大する事にチャレンジしてはならない。拡大する範囲を決定する場合は、一インチ、二インチ、三インチまたは四インチとし、その後に更に拡大するのがよい。