Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#33-23

頭から足先までの、全身において、12個のすべての特徴を明確に識別する事が出来る様であれば、あなたは、この順序に従って、それらを繰り返し識別しなければならない。満足を得た後、あなたは、(この修習を)始めたばかりの時にアドバイスした所の順序によって、再度調整する:硬さ、粗さ、重さ、柔かさ、滑らかさ、軽さ、流動性、粘着性、熱さ、冷たさ、支持性と推進性である。

この順序に従って、頭から足先まで、一つひとつの特徴を、一度に一個、識別できる様、チャレンジする。

あなたは、一分間に少なくとも三個識別できるほど、非常に速く識別できる様に練習しなければならない。

この様に修習する時、ある種の禅修行者は、諸界のバランスを失って、ある種の界が過度に強く感じられて、耐え難くなる、特に、硬さ、熱さと推進性が非常に強烈になる事が多い。

もし、この様な状況が発生したならば、あなたは、比較的多くの注意力を、対立する特徴の上において、この様にやりかたで、引き続き専注力を育成する。

例えば、もし、流動性が過剰に強い時、粘着性に多めの注意を払う;もし、支持性が過剰に強い時、推進性に多めの注意を払う;対立する特徴とはすなわち:硬さと柔らかさ、粗さと滑らかさ、重さと軽さ、流動性と粘着性、熱さと冷たさ、支持性と推進性である。

これが、諸界をバランスする為に、先に12種類の特徴を教導する理由である。諸界がバランスする時、定力は比較的容易に成就することができる。

<翻訳文責: 緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>