Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#35-13

1)もし、小ヨルカが、天界に生まれた後、即刻、仏法を思惟するならば、その観智によって、明晰に法を見ることができ、かつ、迅速に涅槃を証悟することができる。

2)もし、彼が、観智でもって法を思惟することのないまま、涅槃を証悟する場合、それは、神通を擁して、天界に到った比庫が教える所の、法を聞いて、涅槃を証悟する(場合がある)。

3)もし、彼が、比庫の説法を聞く機会がない場合は、説法天人(Dhammakathika-deva)から、法を聞くことができる。

例えば、童形梵天(Sanaṅkumāra Brahmā)等であるが、そして、彼は、法を聴聞する事を通して、涅槃を証悟する。

4)もし、彼が、天神の処から、法を聴聞する事ができないのであれば、過去世において、人間であった時の、その時の、同じ教法の時代に、共に修行した友人に出会う事が出来る。

これらの友人は: 

「賢友よ、我々が過去において、人の世で修習した所の、某々の仏法を思い起こして下さい」

と言う可能性がある。

この時、彼は仏法を思い出し、その時、もし、観を修習するならば、迅速に涅槃を証悟することができる。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>