問7-6:色聚と究極色法の間には、どの様な違いがありますか?
答7-6:色聚(rūpa-kalāpa)は微小粒子で、禅修行者がこれらの微小粒子を分析するならば、究極色法(paramattharūpa)を見ることができる。一粒一粒の色聚の中には、少なくとも八種類の色法がある:地、水、火、風、色彩、匂い、味と食素(栄養素)である。この八種類の色法は、究極色法に属する。
ある種の色聚は、9番目の色法を擁している:
命根色(jīvitarūpa);
また別の種類のものは、10番目の色法を擁している:
性色(bhāvarūpa)または浄色(pasādarūpa)。
この八種類、9種類または10種類の色法は、究極色法に属する。
問7-7:禅修行者が、色聚と究極色法を識別した後、彼の心(citta)と見(diṭṭhi)は、改変されますか?
答7-7:彼が、観智でもって、一粒一粒の色聚の中の究極色法を見た時、彼の心と見解は改変されるが、しかし、それは暫定的なものである。
というのも、観智は、ただ暫定的に、邪見とその他の煩悩を鎮伏することができるに過ぎないが故に。
唯一、聖道(ariyamagga)のみ、段階を追って、徹底的に、邪見とその他の煩悩<注403>を断じ除くことができる。
問7-8:禅定は、どの様にして、心を清浄せしめますか(cittavisuddhi)?
禅定は、どの様な煩悩(kilesa)を取り除くことができますか?答7-8:禅定の修習は、直接五蓋を対治する。
近行定と初禅は、長時間五蓋を取り除くことができる。
第二禅は、尋(vitaka)と伺(vicāra)を取り除くことができる。第三禅は、喜(pīti)を、第四禅は、楽(sukha)を取り除くことができる。
心は、この様に、禅定によって浄化され、かつ、それは、心清浄(cittavisuddhi)<注404>と称される。