南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-4)

究極法の四種類の鑑定法

《アビダンマ概要精解》 の中において、究極法に関する、どの様な説明であっても、諸々のパーリ論師は、四種類の鑑定法で以て、これを区別するべきだと主張する。

その分類に関しては、一つひとつの究極法の、各々の(以下のものを鑑定する事):

1、「相」(lakkhana)。

それの持つ「特徴」の事。

2、「作用」(rasa)。

それが執行する所の任務。

3、「現起(現象)」(paccupatthāna)。

禅修行者に顕現する所の体験の方式。

禅修行者は、その心の中において、何を体験しているか?

4、「近因」(padatthāna)。

それが直接依存する所の近縁は何であるか?

一つひとつの究極法は、必ず以下のものを持つ:

相、作用、現起(現象)、近因。

(3-5につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

     Paññādhika Sayalay 般若精舎>