Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(5-6)(私家版)

この様なことから、彼はまた、この類の活動に対して、なるべく逃避するであろうし、たとえ参加したとしても、そそくさと、お茶を濁すだけであろう。

そして、彼は、在家の仕事に従事する事に喜びを見出し、片や、出家しておきながら、片や、俗人の活動に勤しむのである。

彼はまた、信心(=仏法への信頼、確信)を持たない俗人または、己自身と類似した僧人と、たわいもない会話を交わすのが好きだ。

おいしい食べ物を楽しむ事、良質の物品を持つこと、札束に愉悦し、その為に、彼は、この種の俗事に疲れをしらぬ如くに参与する。

出家の様相をしながら、俗人の心を持つ、この様な僧人は、ただただ、世間的欲楽の中において腐敗する。

彼らは(僧人として)本来、世間的欲楽を目的として追及してはならない訳であるが、というのも、この事は、彼らをして、今生と来世において、堕落せしめるが故に。

(5-7につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>