世界の人口が、これほどに多くても、少数の人間しか、出家して僧になる事ができない。
多くの、世間の人々は、一晩だけでも、己自身の父母、兄弟、姉妹、妻、子供、友人や親戚と、離れる事ができない。
そして、この様な世界において、もし、一人で永遠に、父母、兄弟、姉妹、その他の人々と離れて、出家を選択することができるならば、この人間は、非常に難しい事柄に挑戦しているのである。
もし、強大な心の力と、堅固な決意がないならば、在家の生活を放棄する事は、根本的に不可能である。
もし、一人の人間が、豊かな財産を放棄するか、または、少しばかりのたくわえを捨てるかして、出家を選択したのであれば、この点においてだけでも、この人は、礼拝と敬いに値するのである。
(6-17につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>