翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(103-3/4)(私家版)
8.死随念:己は必ず死ぬのだと観察する。死亡が何時になるかは、決める事は出来ない事、死亡の時、人々は一切を放棄しなければならない事を観察する。死随念は、四護衛禅の中の一でもある。死随念を観ずることは、精進力を高める事ができる。死亡を観想しない場合、我々は放逸になる。死亡は如何なる時にも発生するのだという事、例えば、不注意で階段から落ちたとか、食べ物を喉に詰まらせたとか、何時死亡するかは、図れない。呼吸する時に、吸ってばかりいて、吐かないならば、やはり死亡する。故に、生命は呼と吸の間にある、と言う。もし、この様に考える事ができたならば、精進力は増加する。。。。 9.身至念:己自身の頭髪、体毛、爪、齒、皮膚、肉、腱、骨、骨髄等32の不浄の部分を観察する。この種の観法は、己自身のと、異性の色身への貪愛を退治するものである。特に出家の衆にとっては、必修の禅修行の法門である。というのも、ブツの時代、比丘は外に出て托鉢した。供養者は美貌の女性である事も多く、この法門を修しないならば、欲愛を引き起こして、継続して禅の修行をするのが困難になる。故に、以西の身体の32の不浄の部分を観察して、欲念を取り除く事によって初めて出家の生活が確保されるのである。。。。。。 10.安般念(入出息)念:呼吸する時に鼻孔の縁辺に接触するか又は人中に接触する所の入る息と出る息に専注する。多くの人々が安般念を修する為、以下に安般念の修習について解説する。。。