Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(103-1/2)(私家版)

■10随念                1.仏随念:仏陀には9つの徳行がある。1.阿羅漢。意味は全ての煩悩を殺した人。仏陀も阿羅漢であるが、全ての阿羅漢が仏陀であるとは限らない。2.正等正覚(他人の指導を受けずに己自身で悟りを証した。)。3.明行足。4.善逝。5.世間解。6.無上士調御丈夫。7.天人師。8.仏陀(四聖諦を証悟している)。9.世尊。この中の、9種の徳行の内の一を選んで長く思惟する。近行定に入る事ができる。仏随念は安止定に入る事は出来ない。というのも、仏陀の境地は非常に奥深く、凡夫は理解出来ない為、又、思惟する行為は、安止定を証するには、難点がある。        2.法随念:法の6種の徳行を随念する。法とは、世尊の、1.善く説く。2.己自ら見る。3.時間なく。4.見に来るもの。5.導かれるもの。6.智者が、各自で証して知る。。。                3.僧随念:聖弟子の徳行を随念する。。。                4.戒随念:己の自身の清らかで汚れのない戒行を憶念する。。。        

5.捨随念:捨は布施の意味である。己自身の布施の功徳を憶念する。近行定を証する事ができる。。。             6.天随念:正念を保ちながら、以下の様に憶念する:「諸々の天神は、彼らの信、戒、多聞、布施及び智慧によってこの様な殊勝な地に生まれる事ができた。私も又これらの品徳を擁している。」己の自身の信などの功徳を目標にして、正念を育成する。又それを諸々の天に証明して貰う。。。。               7.寂止随念:涅槃の本質を随念する。