■10不浄 不浄観の事である。死体の腐乱する異なる段階を観察する。以前のインドでは、人が死ぬと、死体はお墓に捨てられた。比丘はそこへ行って、その最初の日から死体の変化を観察する。二日目、三日目、死体は膨張を始める。比丘は死体の膨張の相に対して「不浄」「不浄」と作意し、初禅に入る。幾日か経つと、死体の様子は又変化する。次は、2.青色相になるので、彼はそこに座って青色の死体を「不浄」「不浄」と作意する。これも又初禅に入る事ができる。死体は徐々に腐乱するので、彼は又3.膿爛相を取り、初禅に入る。その後、彼は死体の4.断壊相を取り、初禅に入る。5.食残相。6.散乱相。7.斬切離散相。8.血塗相。9.虫聚相。10.骸骨相。この10種の不浄の相は、初禅に到達する事ができる。。。 10種の不浄とは、腐乱する死体の、異なる段階の事である。。。 この種の業処は、欲欲を退治する事ができる。この業処は、現代では修行するのが困難である。というのも、死体は火葬されるか、そうでなくとも、棺に入れられている事が多いが故に。。。 又、誰でもが、死体を見る勇気を持ち合わせている訳でもない。。。