Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(5-9)(私家版)

一人の、優秀な僧人(注1)を育成するには、唯一、彼らの心を調御するより他に方法はない。如来は、もっぱら、僧衆の為に、多くの仏法を開示したのであるから、僧人は、これを学習し、かつしっかりと覚えておかねばならない。

もし(寺院が)これらの仏法を、系統的に僧衆に教え、その内容・意義を逐一解説し、その根を心内に植える事ができるならば、この心は、訓練されて、僧人の心となすことができるし、また、この人物もまた、一人の、自律的な、徳行高尚な、敬虔な沙門になる事ができる。

(注1)英訳では、シンハラ語の ”Peviddā” を ”Bhikkhu” と訳しており、その中国語訳は、比庫となっているが、しかし、”Peviddā” は、実は、パーリ語では ”Pabbajita” である為、僧人、と訳すべきであると考える。

本書の、その他の箇所においても、同様である。

(5-10につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>