Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(19-2)(私家版)

《律之瓔珞疏(Vinayālaṅkāra-ṭīkā)》は以下の様に言う:

”Sukka vissaṭṭhi ādi lokavajja sikkhāpadesu ca

sāmaṇerahi vattitabbaṃ”

”故意に、出精(注0)するなどの、世間的罪学処においては、サーマネラもまた、これを実行しなければならない。”

 

これに基づけば、サーマネラもまた、故意に出精などをする比丘(を罰する所)の僧始終(注1)学処を、順守しなければならない(という事になる)。

サーマネラがこれらに違反する時、罪を構成する事はないが、しかし、懲罰はされなければならない。

注0=精は、精液の事。

注1=僧始終:桑客地謝沙、また訳して”僧残”。

パーリ語 saṅghādisesa。

この類の学処に違反した比丘の、その罪の処理の過程の始まりから終わりまで、完全に、僧団(サンガ)によって執行され必要がある。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

Paññādhika Sayalay 般若精舎>