Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

torosakuragi様への回答

本日(2月22日)、

torosakuragi様より、

 

【『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>の

<13-4>日本語訳に、

[サーマネラの10種類のパーラジカ] とあるのは、

中国語原文に、その様な文章が、本当にあるのか?】

という、確認のメールを頂きました。

 

中国語原文(原文は、簡体字)は以下の通りです:

《 期間、戒師応善護沙馬内拉、防止其違犯 

”十種滅擯事”(dasa nāsanaṅga)中的

任何一条(即沙馬内拉的十種巴拉基珈)。》

 

私も、比丘のパーラジカが、4か条であることに鑑み、

「あれ?サーマネラの方が重い?ちょっと変」

と思いましたが、中国語原文に忠実に翻訳しておきました。

理由は、

(1)私はサヤレーの為、男性の比丘、サーマネラの戒律に詳しくない。

(2)ここの部分を直訳するのは、少々問題ありそうではありますが、後々のページで、この違和感を補足し、説明する文章が出て来るかもしれない。

(3)仏教書の翻訳は、あきらかな誤記、誤植以外、翻訳者が、たとえ善意からであっても、意訳してはならない(注1)。

(直訳と意訳の並列表記、翻訳者による注記付きなら、OKかと思いますが)。

 

からです。

比丘とサーマネラの戒律に詳しい方から、何かの解説が頂ければ、共有したいと思います。

よろしくお願いいたします。

(注1)余談ですが、昔、チベットで、サンスクリットの仏教書を、チベット語に翻訳する時、<一言一句、意訳してはならない。意訳した翻訳官は、斬首に処す>との規約があったそうです。

その為、現在、チベットに残されている古い経典類は、100%完璧に、元のサンスクリット版の経典に戻す事ができる、と言われています。

閑話休題

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

Paññādhika Sayalay 般若精舎>