南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-72)(私家版)

仏陀は、嘘をつく事はできない。

また、事実を知らせるのも憚られた。

というのも、それを知れば、国王は、布施に対しての信頼心を失うかも知れないが故に。

しかし、仏陀は畢竟、善くて巧みな教師であった。

彼は神通を使って、国王が彼の面前に来た時、突然、この問題を忘れてしまう様にした。

国王は(宮殿に)戻った後、祇園精舎に行った目的を思い出して、再度、次の日もまた、仏陀に会いに行った。

仏陀は再び神通でもって、彼に来訪の要件を忘れさせる様にした。

この様にして、七日間が過ぎた。

(6-73につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>