南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(7-24)(私家版)

12-13 身柔軟性(kāya-mudutā)と

心柔軟性(citta-mudutā)

この二種類の柔軟(性)のそれぞれの特徴は、心と心所の硬直性を取り除く事。

ひとたび、邪見または我慢(我有りという傲慢心・以下同様)が生起すると、心全体は硬直してしまう。

私の叔母が以下の様に言った事がある:

「背中が天に向いている動物は、すべて殺してもよいし、食べてもよい。」

彼女がこの様な邪見を生起せしめる時、心全体は、硬直しており、彼女に殺生をしてはならないと話しても、聞く耳を持たない。

この時、彼女の心は、柔軟性を欠いている、と言える。

作用は、心と心所の硬直性の打破。

現起(現象)は、心と心所において、目標への抵抗がない事。

近因は、心所と心。

それらは、(心と心所の)硬直を齎す邪見または我慢を対治する(事ができる。)

(7-25につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>