12-13 身柔軟性(kāya-mudutā)と
心柔軟性(citta-mudutā)
この二種類の柔軟(性)のそれぞれの特徴は、心と心所の硬直性を取り除く事。
ひとたび、邪見または我慢(我有りという傲慢心・以下同様)が生起すると、心全体は硬直してしまう。
私の叔母が以下の様に言った事がある:
「背中が天に向いている動物は、すべて殺してもよいし、食べてもよい。」
彼女がこの様な邪見を生起せしめる時、心全体は、硬直しており、彼女に殺生をしてはならないと話しても、聞く耳を持たない。
この時、彼女の心は、柔軟性を欠いている、と言える。
作用は、心と心所の硬直性の打破。
現起(現象)は、心と心所において、目標への抵抗がない事。
近因は、心所と心。
それらは、(心と心所の)硬直を齎す邪見または我慢を対治する(事ができる。)
(7-25につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>