Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(17ー2)(私家版)

89種の心は、全体でもって一法または一種の究極法として、見做される。というのも、それらは、同じ特徴ーー即ち目標(所縁)を識知するという特徴を持っているからである。そして52個の心所法は個別の法として見做される。というのもそれらは異なる特徴を有しているが故に。例えば、念の特徴は目標を忘れない事であり、受の特徴は感受されることであり、想心所の特徴は標識することであり、思心所の特徴は業を造ることであるなどなど、一つ一つの心所は皆それ自身の特徴を有している。こうしたことから、一個の心王に52個の心所を加えて、合計53個の相応名法があると言うのである。