先日、市川猿之助さんが、お母様の自殺幇助の疑いで逮捕されました。。。 この事件における、一連の報道と共に、ことあるごとに、 <猿之助さんは敬虔な仏教徒である> と報道されるのには、強い違和感を感じます。。。。 2600年前、ネパールの小国の王子、浄飯王の息子であったシッダッタ太子は、インドのガヤー(現在のブッダガヤ)の地で修行の後、悟りを得られて、ゴータマ仏陀になりました。。。 その時の感興の言葉は、 【不受後有】(私は輪廻の輪から解脱したので、これより後生まれる事はない)…… として、今も、パーリ経典に残されています。。。。 仏陀教えて曰く 『人間として生まれて来るのは稀有な奇跡(盲亀浮木)ではあるものの、輪廻の渦に巻き込まれて、人間に生まれたり、他の有情に生まれたりするのは無益である。輪廻からの解脱の方法は、己の心と身体が刹那に生・滅していることを観察(vipassanā)して、その両方に対する執着を捨てる事。涅槃を悟ること』。。。。。 猿之助さんが、本当に、仏の教えとは何か、が分かっていたならば、名誉や名声、賦与された能力・才能は、縁による一時的なものであって、執着するべきものではない事が分かったはず……(そしてその自覚があれば、パワハラ・セクハラなどしない。)………返す返すも残念です。。。 追伸:誠の仏教者は《慚・愧を知る》と言われます。パワハラ・セクハラを告発された、その内容が事実であるならば、謝罪すれば良い。逃げてはいけない。