Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(26ー4)(私家版)

2.意門心路過程を通して(とは、どういう事であるかと言うと)、例えば、音声が耳根を衝撃する時、耳門心路過程が生起する。この時、耳門はただ、それが音声であるということをのみ知り、この音声が何を意味しているのか、という事までは分からない。それは、意門を通してのみ知る事が出来る。故に意門は、音声をも知る事が出来る(と言える)。同じく、色塵が眼浄色を衝撃する時、眼門心路過程が生起じて結果、これは色塵である、と識知するものの、しかし、これが何の色(色彩)であるかは分からない。意門を通って初めて、色(色彩)を知る事ができるのである。