Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(55ー4)(私家版)

緬甸のパオ森林僧院にいる比丘の一人は、前世は盗賊であった。。。          ある時、盗みに入って捕まってしまった。相手が彼を思い切り殴ったので、彼の頭部には非常に大きな傷ができた。その後、彼らは彼を袋に押し込んで、河に投げ捨てた。。。。。。。                       彼は河の中で死なんとする時、突然ある事を思い出した。。。。            ある時、彼は一人の比丘が托鉢に来たのを見て、己が持っている総ての食べ物を供養してさしあげた上に、来世は比丘になれます様にと、願を掛けた。。。。。。。         彼は河の中でもがいて、もはや死なんとする時、突然に、この善なる行為を思い出したのである。。。              この善なる行為によって、彼は往生した後、人間として生まれ、比丘になることができた。。。。。。。。。                 彼は生まれつき、頭部に一条の傷跡の様なものがあるのだが、それは前世において、殴られた跡なのであり、今生に至るも、己の頭部に残っているものなのである。。。     彼は今まで、なぜ生まれながらに頭部に傷があるのか理解てきなかったが、彼は己の過去世を見た事によって、これは過去の業が残した痕跡である事を、理解したのである。