Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(57ー1)(私家版)

4.已作業                 もし、上に述べた重業、臨終業、慣行業がないのであれば、「已作業」が熟する。「已作業」は、上に述べた三種の業以外の総ての業を言う。。。。。            この業は、次の一世の生まれ変わる場所を決定する。。。               牛の群れの例えを用いて、この四種の業について説明する。。。           ある一群の牛が、夜になって、総て、牛舎に追い込まれた、とする。次の朝、飼い主が牛舎の扉を開けた時、最も壮健な牛が真っ先に駆け出し、出てくる。というのも、彼は最も威力があり、他の牛の出る道を抑える事ができるが故に。この、最も強健な牛は「重業」に相当する。故に、もし人が重業をなすならば、往生の時には、真っ先に熟するのである。もし、最も強健な牛がいないのであれば、最も扉の近くにいる牛、即ち「臨終業」がチャンスを得て出てくる。もし、どの牛も、扉から離れて立っているならば、常に扉を気にしている牛が出てくる。これを「慣行業」と言う。「已作業」は、例えば、弱くて小さい牛が、突然押されて、扉の前に出てる様なものである。