Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(64ー3)(私家版)

新しい一世の、一番目の心路過程は結生心を目標として縁に取るが、これらの速行心は、欲界邪見不相応無行の貪根心である。この心路過程が終結すると、有分心が生・滅し始める。心路過程が生起しないならば、有分心は不断に生・滅する。この様に心の流れは、結生から死亡まで、また死亡から次の新しい一世から始まり、順次捻転する。常に自制している智者は、(生命の)無常を知ることができ、不死の境を覚証する事ができる。完全に貪欲による束縛を断じ除き、永久の静寂を証得るのである。智者は、以下の様に生命の流転を探求するーー生(生まれる事)から死亡、死亡から生、生から死亡、死亡から生ーー生命の無常を知った後、精進努力し、最後に不死の境を証得し、貪欲による束縛を完全に断じ除く事ができるのである。