Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(65ー1)(私家版)

✥復習✥                《アビダンマ論》は、各種の心が、合計14種の作用を実行している事に言及している。これらの作用は、心路過程又は離心路過程の中において執行される。故に、心路過程はニ種ある事が分かる。一つは「心路過程」で、もう一つは「離心路過程」である。その様に呼ばれるのは、それらは心路過程の中にはないからである。離心路過程には、三種の心がある:結生識、有分識、死亡識である。この三種は、共に同じ一つの果報心である。ただ異なる時刻に異なる作用を執行しているだけである。結生識ーー新しい一世と前の一世を結び付ける。有分識ーー一世の内に保存される。生まれ変わりから死亡までの間の生命の流れが中断しない様にする。死亡識ーー死亡の作用を執行する。19種の心が、結生、有分、死亡の三種の作用を執行する事ができる。欲界、色界、無色界の3界に分けて、以下に説明する。