Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(69ー3)(私家版)

1.地界 広がる要素を持つ。目を外に向けると、広がる大地が見える。この大地は世俗諦である。究極諦の場合、これより先、細かく分解する事が出来ない上に、己自身の特徴または自性を持つ。大地が持つ自性ーー硬さ、これは究極諦である。地の特徴は、硬さである。作用は具生色法の足掛かりとなる。具生色法とは、共に生起する所の色法の事である。地と共に生起する色法には、水、火、風、色彩、香り、味、食素がある。これらの具生色法は地の基礎の上に建立される。故に、地の作用は、具生色法の足掛かりである、と言う。地の現起は、具生色法を受け入れる事。近因は、水、火、風という、その他の3界に依存する事。体内の地界の最も顕著は部分は20箇所である:頭髪、体毛、爪、齒、皮膚、筋肉、腱、骨、骨髄、腎、心、肝、肋膜、脾、肺、腸、腸間膜、胃中物、糞便、脳。しかし、この20個の部分は、ただ地界によってのみ構成されている訳ではなく、その他の3界もまた同時に存在している。というのも、色法は、単独では生起する事が出来ないが故に。