翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(84ー12/13)(私家版)
後に、己自身が掌握できる「我(私)」を取り戻し、アメリカの文化に適応する為に、彼は堕落し始めた…タバコ、飲酒、異性……等など、非常に多くの悪業をなした。20年後、彼は一人の出家者に出会い、彼から己の修行がただしいものであったと印証され、その時大いに悟ったのである。彼を精神病患者であると謗った人々こそ、間違っていたのである!20年かかって、彼は己が精神病患者でない事を知った。なんと可愛そうなことか!今では彼の全ての禅修行における境地は、二度と出現する事はない。最初の一歩から始めなければならないのである。この事から、仏法を聞く事と、善知識に出会う事は非常に重要である事が、分かる。ソータパナを証悟するには、4個の条件がある。1.仏法を聞くこと。2.善知識と交流すること。3.如理作為する事。4.法随法行。。。 もし、20年前、彼に仏法の知識があり、善知識に出会う事ができたならば、彼は今頃悟っていたであろうと推測する。。 彼はなぜ善知識に出会えなかったのか?阻害業である。善知識に出会えない原因は、1.持戒不清浄。2.布施の欠如。もし、布施と持戒が具足していたならば、業力は我々をして、善知識の所へ連れて行ってくれる。故に、業力を信じなければならない。。。 ある種の人々は、非常に多くの時間を費やして初めて正法に出会う。それは、彼に十分な福報がなく、早い内に正法に会うことができない為である。