Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(84ー14)(私家版)

(2)苦因(集)聖諦(dukkha samudayam ariyasaccam):パーリ語の「samudayam」には、いくつかの意味がある。一つ目は、「累積」で、業の累積を言う。二つ目は「来源」で、苦の来源の意味である。三つ目は「束縛」で、縛られている、という意味である。。。。。。。。           (3)苦滅聖諦(dukkhanirodham ariyasaccam):パーリ語の「nirodha」の、一つ目の意味は、「解脱、離脱」で、貪愛からの離脱、苦痛からの離脱。貪愛は苦痛の来源であり、貪愛を離脱するとは、即ち、苦痛から離脱することである。二つ目の意味は、「無為」である。滅は、無為法であり、即ち涅槃でもある。涅槃は無為法である。三つ目の忌みは、不死の境である。涅槃は、不死の境である。。。。。。。                 (4)道聖諦(dukkhanirodha gaminipatipada ariyasaccam):道には「出入り」の意味がある。一個の、苦痛から解脱する事の出来る出入り(のできる所)を道と呼ぶ。二つ目の意味は「因」である。三つ目の意味は「見る、照見する」である。。。                この道を歩み終えたならば、我々は、涅槃を照見する事が出来る。。。。。。。。。。        苦・集・滅・道は、それぞれ独特の意味を持つ。字面から、四聖諦の意味を知る事ができるが、次に更に詳しく四聖諦の説明をする。