Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(88ー5/6/7)(私家版)

4.無明は、苦の滅の道は八正道である事を知らない。知らないだけでなく、八正道の事を、人類又は畜生への祭り事、又は天の祭り、火の祭り、又はその他の儀式であると、誤解している。。。。。。。         我々が八正道について誤解する時、歩む道を間違えてしまう。ひとたび、道を間違えてしまうと業になる。。。          それは、非福行(12善業)又は非常に多くの善心業である可能性がある。そして、これをば、解脱の道であると錯覚してしまう。。。                 無明は、八正道が唯一の道であることを知らず、却って、他の道に入り込んでしまい、間違った終点に到達してしまう。。   ある種の衆生は、禅定(止禅を修行して観禅を修行しない)を修行すれぱ、それが八正道であると思っている。そして不動行(4個の無色善業)をなす。。。        八正道には、戒、定、慧が含まれる。その中の一個だけあっても足りない。戒、定、慧の三種が具足されていなければならない。。。                5〜7:過去世を知らず、未来世を知らず、過去世と未来世を知らない。。。。   ある種の人々は、過去世がある事を知らないし、又、未来世がある事も知らない。未来世がある事を知らない為、本日なした悪業は次の一世まで持って行かねばならない事を知らない。次の一世では、債務を返済しなければならないが、それを知らないが故に、悪をなしても恐れない。。。       未来世のあるのを知らない為に、善い事もせず、結果、次の一世における果報もない。。。                善をなして、何の意義があるか?       これは邪見である。            衆生はこれによって非福行の業をなす。。。                8.無明は12因縁を知らず、又は縁起を知らず、一切は縁起の法である事を知らないが故に、非福行(不善業)をなす。例えば、他者があなたに害をなした時、あなたは、これは前よってでなした悪因による果報である事を知らない。あなたは他人に傷つけられたと思い、復しゅうを企て、不善業をなす。無明であるため、縁起を知らず、故に非福行をなす。又、ある時には善業をなすが、ある時には不動行をなす。