Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

応無所住而生其心

このお経本は、だいぶ前台湾にいた時、どこかのお寺で貰いました。どこのお寺で誰から頂いたか、今は思い出せません。。。。。。。。              私は、パーリ・アビダンマが好きで、大乗経典は余り読まないのですが、金剛経に書かれている【応無所住而生其心】一句の意味が、今一つよく分からず、ずっと気になっていました (北京語バイリンガルですが、漢文は苦手なんてす………笑)。。。。。。            この度、このお経を、声を出して、しっかり良く読んでみました所、【応無所……】の直前に【不応住色生心、不応住音、香、味、触、法生心】とあり、ようやく合点が行きました(〈応〉一文字を、現代文の様に〈応該=するべきてある〉とし、〈不応〉を〈不応該=してはならない〉と置き換えるとよく分かります)。。。。。。            音、香、味等+法の6塵は、生きていれば、嫌でも入って来ますが、それには捉われないで、速攻で捨て去る事………そこには住まない事、即ち、そこに留まらない事、自己の感官に執着しない事。。。。。。           生きて身体がある限り、心は、心臓の下方の血溜まりの中(意門)から生まれて来ますから、無い事には出来ないのですが(生其心)、幸か不幸か、心は刹那生・滅しているので、無いものと見做して、心の執り行う〈作用〉に執着しない事、空ずる事(無所住)。そうすれば、あなたは、仏陀の教え、阿羅漢の悟りに一歩近づくことが出来るでしよう。。。。。。。。。。。。。。。。。    Paññādhika Sayalay (般若精舎)