南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(39-4/5/6)(私家版)

戒師が話をしている時、(弟子は戒師の)話の腰を折ってはならない。もし、戒師が入浴したいならば、弟子は入浴の準備をする。冷水が必要であるならば、冷水を準備する。温水が必要であるならば、温水を準備する。戒師が浴室に入りたいと希望するならは、弟子はタオル、バスタオル等を持って浴室に行く。戒師が希望するならば、弟子は戒師の背中を擦る等の手伝いをする。入浴が終わった後、タオル等の必需品は住居に持ち帰って、適切に保管する。もし、戒師の衣を洗濯する必要があるならぱ、弟子は洗濯し、干して乾かし、適切に保管しなければならない。もし、戒師の衣を染色しなければならない場合、弟子は染色しなければならないが、またはその努力をしなければならない。もし、戒師自らそれをなすならば、弟子は手伝わなければならない。戒師に確認しないで、弟子は戒師の鉢を他人に上げてはならない (ここでは戒師との関係が不和である人を言う)し、他人の供養を受けてはならないし、他人に服務してはならないし、他人の服務を受けてはならないし、外出する時、他人の従者になってはならないし、外出する時、他人に従者になって貰うのもいけない。戒師の確認を得ないで、弟子は外出してはならない。もし戒師が病を得たなら、弟子はその生活の面倒を見なければならない。もし、一人の戒師に多くの弟子がいる場合、全ての弟子が戒師の世話をするのは現実的ではない。この場合は、弟子たちは、合理的に仕事を配分して、順番に義務を果たす様にする。もし、一人、または二人の弟子が義務を履行して、その他の弟子が履行しないのは、過失ではない。依止を離れた比丘 (戒師に独居してよいと許可された者)が、戒師の許可なく、物品を捨てたり受け取ったりするのは、戒律違反とはならない。